熱疲労を放置したり、適切な処置をしないでいると、最も重い症状である熱射病になります。
熱射病は場所に関わらず、外の温度が自分の体温を超えたとき、
その温度に自分の体温を合わせようとした際、汗をかいても体温調節が追いつかない状態時で起こります。
この時、体温は40度以上に上昇するのですが、そんな体温が高い状態にもかかわらず汗をかきません。
とても危険な状態であることが容易に想像できると思います。
熱疲労の症状に過呼吸や意識障害などの症状に加え
さらに体温が限度を超えて高くなる影響で体内の血液が固まり、
脳や肺、肝臓、腎臓などに影響を及ぼし多臓器不全に陥り最悪死亡に至る危険性もあります。
ですからすぐにでも適切な手当が必要です。
まず、なにより先に救急車を呼ぶことです。
熱射病になってしまうと意識がなくなったり、脈が乱れる、けいれん、手足のまひなどが起こります。
素人が手当てをして回復できる範囲を超えています。
しかし、それまでの応急処置は必須です。
救急車が来るまでの間にできることはまず、涼しい場所に患者を移動させ、
頭を下、足を高くし手寝かせてあげ、積極的に冷やしてあげることが最重要となります。
とにかく体温をできるだけ早く体温を下げてあげる事が最重要です。
氷などを用意し、動脈のある首やわきの下、足の付け根を十分冷やしてあげたりし体温を下げる事に努めてください。