建築現場で熱中症で倒れて、「熱中症で死亡者」「熱中症で救急搬送」というニュースが、
夏になると新聞やテレビでを目にする機会が増えますよね。
実は熱中症が原因で亡くなった人は毎年350人以上もいるんです。
(1)とにかく疲労をためないこと(睡眠が大切)。
(2)朝の脱水に注意,朝は脱水状態になっていることがかなりあります。前日のビールも脱水を促します。家で熱中症になられた年配の方の例は,このタイプの気 がします。年配の方は夜の水分やエアコンは嫌われますし,危険ですね。寝る前の水,朝1杯の水,仕事前の水はこの時期,命の水です。仕事開始直後に事故が 起きている例は少なくありません。エアコンも「冷え」にはよくありませんが,眠れるギリギリの温度設定であれば,睡眠不足になるより遙かにマシです。もち ろん,きちんと眠れていれば使わない方が良いです。
(3)食事。朝食をきちんととり,同時に(2)のため水を飲んでおくと良いでしょう。
(4)適度な塩分と水分の補給。弁当と一緒なら水でも可。他には,塩飴+水,または水1Lに1~2gの食塩。塩をなめながら水を飲んでも良いと教わりました。 塩水は,実際にはかなり薄く感じます。また,正直言って飲めたものではありませんので,奥様のアイデア,梅干しと水は良いと思います。私も試してみます。
(5)水分補給のタイミング。これ大切です。作業前に飲む,のどが渇く前に飲む。
(6)水分の温度。5~10℃くらい。大きめの水筒(現場(アウトドア)用の水筒ならなお良し)に氷をたっぷり入れて,スポーツドリンク。やや薄いと感じるく らいが丁度良い。スポーツドリンクの濃度はやや高く(カロリーの問題ではなく,糖分濃度→吸収速度の問題),薄めの方が吸収が速いですし,丁度良い温度に もなります。実際,部屋置きしていたスポーツドリンクが,氷で薄められたくらいは,口当たりも良く,汗をかいた後はどんどん入っていきますし(胃に溜まら ない),とにかく美味いです。少々の糖分も良いです。この分仕事しているのでカロリーは問題なしでしょう。熱中飴(現場においているところもあります,塩 分と糖分他,塩飴より考えて作られています)+冷たい水も丁度良い感じです。★私は,スポーツドリンクを安売り店で箱買いしています。
(7)体温の管理。休憩時間か多量の汗をかいた時に,冷たいタオル,氷,保冷材(何度も使えて経済的です)などで,太い動脈のある,頸,脇の下,足の付け根な どを冷やす。濡れタオルで体を拭く。熱中症対策というより,気持ちが良いという方が説得力があるかも知れませんね。着替えも用意しておけばなおよいでしょ う。
(8)屋外の仕事なら,ヘルメットに付けられる頸・後頭部が隠れるグッズも効果有りのようです。水で濡らし絞った布状のグッズは良いと聞いたことがあります。私は殆ど屋内なもので使用したことはありません。ヘルメットは当然,通気性の良いもの。
(9)休憩時間以外にも,水分補給。本来10時と3時の休憩では,仕事時間が長すぎます。(5)にも書きましたが,水分は,休憩時間に関係なくとるべきです。
(10)気流。ご主人が協力業者さんなら,勝手に行うのは難しいかも知れません。一応ご参考までに。屋外は案外風があります。ただ,直射日光は危険度大大大です。
(11)少しでも体調がおかしい時は,即病院。重傷化するか軽度で治まるかの判断はまず無理です。私共では,体調が悪いと訴えた者は,直ぐ病院に連れて行きます。
(12)一度シャワーを浴びるのは良いことですね。ただその前にコップ一杯でも給水です。
以上,普段行っていること,指導(指示)していることを淡々と書かせて頂きました。最近熱中症のご質問が多いですね。奥様のお気持ちに心打たれましたので 回答させて頂きました。少しずつ慣れていけば,普通の人とは違ってきますが(→熱順化=慣れ),今年の夏はちょっと異常です。くれぐれも大事になさってく ださい。
夏になると新聞やテレビでを目にする機会が増えますよね。
実は熱中症が原因で亡くなった人は毎年350人以上もいるんです。
(1)とにかく疲労をためないこと(睡眠が大切)。
(2)朝の脱水に注意,朝は脱水状態になっていることがかなりあります。前日のビールも脱水を促します。家で熱中症になられた年配の方の例は,このタイプの気 がします。年配の方は夜の水分やエアコンは嫌われますし,危険ですね。寝る前の水,朝1杯の水,仕事前の水はこの時期,命の水です。仕事開始直後に事故が 起きている例は少なくありません。エアコンも「冷え」にはよくありませんが,眠れるギリギリの温度設定であれば,睡眠不足になるより遙かにマシです。もち ろん,きちんと眠れていれば使わない方が良いです。
(3)食事。朝食をきちんととり,同時に(2)のため水を飲んでおくと良いでしょう。
(4)適度な塩分と水分の補給。弁当と一緒なら水でも可。他には,塩飴+水,または水1Lに1~2gの食塩。塩をなめながら水を飲んでも良いと教わりました。 塩水は,実際にはかなり薄く感じます。また,正直言って飲めたものではありませんので,奥様のアイデア,梅干しと水は良いと思います。私も試してみます。
(5)水分補給のタイミング。これ大切です。作業前に飲む,のどが渇く前に飲む。
(6)水分の温度。5~10℃くらい。大きめの水筒(現場(アウトドア)用の水筒ならなお良し)に氷をたっぷり入れて,スポーツドリンク。やや薄いと感じるく らいが丁度良い。スポーツドリンクの濃度はやや高く(カロリーの問題ではなく,糖分濃度→吸収速度の問題),薄めの方が吸収が速いですし,丁度良い温度に もなります。実際,部屋置きしていたスポーツドリンクが,氷で薄められたくらいは,口当たりも良く,汗をかいた後はどんどん入っていきますし(胃に溜まら ない),とにかく美味いです。少々の糖分も良いです。この分仕事しているのでカロリーは問題なしでしょう。熱中飴(現場においているところもあります,塩 分と糖分他,塩飴より考えて作られています)+冷たい水も丁度良い感じです。★私は,スポーツドリンクを安売り店で箱買いしています。
(7)体温の管理。休憩時間か多量の汗をかいた時に,冷たいタオル,氷,保冷材(何度も使えて経済的です)などで,太い動脈のある,頸,脇の下,足の付け根な どを冷やす。濡れタオルで体を拭く。熱中症対策というより,気持ちが良いという方が説得力があるかも知れませんね。着替えも用意しておけばなおよいでしょ う。
(8)屋外の仕事なら,ヘルメットに付けられる頸・後頭部が隠れるグッズも効果有りのようです。水で濡らし絞った布状のグッズは良いと聞いたことがあります。私は殆ど屋内なもので使用したことはありません。ヘルメットは当然,通気性の良いもの。
(9)休憩時間以外にも,水分補給。本来10時と3時の休憩では,仕事時間が長すぎます。(5)にも書きましたが,水分は,休憩時間に関係なくとるべきです。
(10)気流。ご主人が協力業者さんなら,勝手に行うのは難しいかも知れません。一応ご参考までに。屋外は案外風があります。ただ,直射日光は危険度大大大です。
(11)少しでも体調がおかしい時は,即病院。重傷化するか軽度で治まるかの判断はまず無理です。私共では,体調が悪いと訴えた者は,直ぐ病院に連れて行きます。
(12)一度シャワーを浴びるのは良いことですね。ただその前にコップ一杯でも給水です。
以上,普段行っていること,指導(指示)していることを淡々と書かせて頂きました。最近熱中症のご質問が多いですね。奥様のお気持ちに心打たれましたので 回答させて頂きました。少しずつ慣れていけば,普通の人とは違ってきますが(→熱順化=慣れ),今年の夏はちょっと異常です。くれぐれも大事になさってく ださい。